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- 予約システムに払える金額は、浮く時間の価値+防げる無断キャンセル−事前決済の手数料で見積もれます。
- 無断キャンセルの減少分だけで控えめに計算すると、当サイトの仮定では月50件で月3,000円、月100件で月6,000円が上限の目安です。
- リマインドまで無料プランで足りるなら月0円で始められます。有料プランには、無料プランにない機能の分だけ払うと考えると決めやすくなります。
freee予約は2027年1月に料金プランが変わります
2026年10月1日更新の公式ヘルプによると、今の無料のStarterは2027年1月から「無料プラン」に移ります。2027年2月からは、月の予約が50件に達した時点で新しい予約の受付が止まる仕様です。予約数に上限がないのは、新しいStarter(月1,980円、年払い18,960円)からです。Businessの料金と機能は変わりません。この記事の金額は、とくに断りがない限り2026年10月時点の料金です。
この記事は、一人で営業している美容室・面貸しスタイリスト向けに、予約システムへ月いくらまで払ってよいかを自分の数字で計算する方法をまとめたものです。式と計算例を出したうえで、月の予算ごとに選べる製品とプランを並べました。
確認した条件と数字の扱い
- 料金の確認日: 2026年10月15日(freee予約は10月16日)。各社の公式ページと公式ヘルプのみを参照しました
- 計算例に出てくる客単価、予約1件あたりのやりとり時間、1時間の価値、無断キャンセル率、リマインドで防げる割合は、すべて当サイトが置いた仮定です。調査や統計にもとづく数字ではありません
- この記事は計算の方法を示すもので、予約システムを入れると売上が増えることを示すものではありません
製品ごとの機能の違いは一人美容室の予約システム7選、freee予約の年間の費用はfreee予約の料金と年間総額の試算で詳しく扱っています。
月に払える上限を出す式
月に払える上限 = A 浮く時間の価値 + B 防げる無断キャンセル − C 事前決済の手数料
A・B・Cを順に、自分のお店の数字で埋めていきます。
A 浮く時間の価値
A = 月の予約件数 × 1件あたり減らせるやりとり時間(分) ÷ 60 × 1時間の価値
やりとり時間は、電話やDM・LINEで空き枠を伝え、日時を決め、確認の返信をするまでにかかる時間です。予約システムを入れても日時変更の相談などは残るので、減らせる分だけを入れます。1時間の価値は、月の施術売上を月の施術時間で割ると出せます。
ただし、浮いた時間に施術やほかの仕事を入れられないなら、Aはお金になりません。控えめに見積もりたいときは、Aを0円として計算してください。
B 防げる無断キャンセル
B = 月の予約件数 × 無断キャンセル率 × リマインドで防げる割合 × 客単価
無断キャンセル率は、過去3か月の予約台帳や手帳から、連絡なしで来なかった件数を数えて予約件数で割ると出せます。リマインドでどのくらい防げるかはお店によって違うので、はじめは低めに置いておくほうが安全です。
前日にLINEで手作業の連絡をしているなど、今すでにリマインドを送っているお店では、Bは小さくなります。その場合、手作業の連絡にかかっている時間はAのほうに入れます。
C 事前決済の手数料
C = 月の予約件数 × 事前決済にする割合 × 客単価 × 手数料率
事前決済を使わないならCは0円です。今も店頭でカード払いを受けていて手数料を払っている場合は、その手数料との差額だけを入れます。freee予約の事前決済には、売上の振込手数料(1回250円)もかかります。
客単価6,000円・月50件と月100件で計算した例
以下は計算の例として当サイトが置いた仮定です。お店の数字に置き換えて計算してください。
- 客単価 6,000円(仮定)
- 予約システムで減らせるやりとり時間 1件あたり5分(仮定)
- 1時間の価値 3,000円(仮定。客単価6,000円で、1人の施術に2時間かかるお店を想定)
- 無断キャンセル率 2%(仮定)
- リマインドで防げる割合 半分(仮定)
- 事前決済は使わない(Cは0円)
| 項目 | 月50件 | 月100件 |
|---|---|---|
| A 浮く時間の価値 | ¥12,500 | ¥25,000 |
| B 防げる無断キャンセル | ¥3,000 | ¥6,000 |
| C 事前決済の手数料 | ¥0 | ¥0 |
| 上限(A+B−C) | ¥15,500 | ¥31,000 |
| 控えめな上限(Aを0円とした場合) | ¥3,000 | ¥6,000 |
月50件の場合、Aは50件×5分で250分になり、約4.2時間×3,000円で12,500円です。Bは50件×2%×半分×6,000円で3,000円です。
時間の価値まで入れると上限は月1万円を超えます。ただ、浮いた時間で予約を増やせるかどうかは、お店の混み具合しだいです。当サイトでは、Aを0円とした控えめな上限を予算の目安にし、Aは「LINEや電話の対応に疲れている分を、いくら払ってでも減らしたいか」を考える材料として使うことをおすすめします。
有料プランの損益分岐点になる予約件数
上の仮定では、予約1件あたりの価値は次のようになります。
- 控えめに見た場合: 2%×半分×6,000円で、1件あたり60円
- 時間の価値も入れた場合: 60円に5分ぶんの時間の価値250円を足して、1件あたり310円
損益分岐点の予約件数 = プランの月額 ÷ 予約1件あたりの価値
この式で、各社の有料プランの月額を回収するのに必要な月の予約件数を出しました。端数は切り上げています。
| 製品・プラン | 月額 | 控えめ(1件60円) | 時間も含める(1件310円) |
|---|---|---|---|
| freee予約 新Starter(年払い、2027年1月から) | ¥1,580相当 | 27件 | 6件 |
| SELECTTYPE Basic | ¥1,650 | 28件 | 6件 |
| Square 予約 Plus | ¥3,000 | 50件 | 10件 |
| freee予約 Business(年払い) | ¥3,180相当 | 53件 | 11件 |
| SELECTTYPE Pro | ¥3,300 | 55件 | 11件 |
| RESERVA Blue(年契約) | ¥3,850 | 65件 | 13件 |
| freee予約 Business(月払い) | ¥3,980 | 67件 | 13件 |
| Airリザーブ Basic | ¥5,500 | 92件 | 18件 |
| Square 予約 Premium | ¥8,000 | 134件 | 26件 |
| STORES 予約 Small | ¥9,790〜 | 164件〜 | 32件〜 |
| L Message Standard | ¥10,780 | 180件 | 35件 |
この表は、予約システムを何も使っていない状態から有料プランにする場合の計算です。すでに無料プランでリマインドが送れているなら、有料プランで増えるのはリマインド以外の機能だけなので、Bは0円に近くなります。たとえばfreee予約のStarterとSquare 予約のFreeは、無料でもリマインドが送られます。一方、Airリザーブの無料プランにはリマインドがなく、Basicからの機能です。
Square 予約の料金は、公式ページに税込・税抜の記載がありません。freee予約の年払いは年38,160円(税込)を12か月で割った金額です。新しいStarterの年払いは年18,960円を12か月で割った金額で、公式ヘルプに税込・税抜の表記はありません。
月の予算別に選べる製品とプラン
| 月の予算 | 製品・プラン | 月額 | ポイント |
|---|---|---|---|
| ¥0 | freee予約 Starter | ¥0 | 予約数の上限なし(2027年1月まで。2月からは無料プランで月50件まで)。前日のリマインドメールあり |
| ¥0 | Square 予約 Free | ¥0 | メール・SMSのリマインドあり。予約数の上限は明記なし(1店舗限定) |
| ¥0 | SELECTTYPE Free | ¥0 | 予約数の上限なし。受付は7日後まで、メニュー3つ・顧客100名まで、広告表示あり |
| ¥0 | Airリザーブ Free | ¥0 | 予約数の上限なし。リマインドはBasicから |
| ¥0 | RESERVA Free | ¥0 | 月50件・顧客250名まで |
| ¥0 | STORES 予約 Free | ¥0 | 月50件まで。リマインドメールはSmallから |
| ¥0 | L Message Free | ¥0 | カレンダー1つ・コース2つまで |
| 〜¥3,500 | freee予約 新Starter(年払い) | ¥1,580相当 | 2027年1月から。予約数の上限なし |
| 〜¥3,500 | SELECTTYPE Basic | ¥1,650 | カード決済の手数料が4.9%になる(Freeは5.6%) |
| 〜¥3,500 | Square 予約 Plus | ¥3,000 | 公式の製品ページでは、無断キャンセル対策の機能はPlusから |
| 〜¥3,500 | freee予約 Business(年払い) | ¥3,180相当 | お客さま自身のキャンセル(2027年1月からは全プランで可)、リマインド日時の変更、顧客台帳の編集 |
| 〜¥3,500 | SELECTTYPE Pro | ¥3,300 | カード決済の手数料が4.6%になる |
| 〜¥6,000 | RESERVA Blue | ¥3,850〜5,500 | 年契約で月¥3,850、月契約で¥5,500。11月16日の料金改定でも据え置き |
| 〜¥6,000 | freee予約 Business(月払い) | ¥3,980 | 機能は年払いと同じで、1年使うと年払いより9,600円高い |
| 〜¥6,000 | Airリザーブ Basic | ¥5,500 | リマインドメールが使える。事前決済の手数料3.24% |
| それ以上 | RESERVA Blue+LINE連携 | ¥7,150〜 | 年契約¥3,850にLINE連携¥3,300を足した金額 |
| それ以上 | Square 予約 Premium | ¥8,000 | 税込・税抜の記載なし |
| それ以上 | STORES 予約 Small | ¥9,790〜 | 契約は最短3か月。LINEミニアプリは月¥4,400の追加 |
| それ以上 | L Message Standard | ¥10,780 | 予約とリマインドをLINEで完結できる |
| それ以上 | Airリザーブ Standard | ¥11,000 | CSV出力はStandardから |
| それ以上 | SELECTTYPE Premium | ¥11,000 | LINE公式アカウントとの連携はPremiumのみ |
控えめな計算例に当てはめると、月50件のお店(上限3,000円)は¥0か〜¥3,500の帯、月100件のお店(上限6,000円)は〜¥6,000の帯までが目安になります。月1万円前後かかるLINE中心のプランは、DMやLINEの返信にかかる時間(A)が大きく、それを減らしたいお店で検討する価格帯です。
予算0円で予約数の上限を気にせず使えるのは、freee予約・SELECTTYPE・Airリザーブの3つで、リマインドまで無料で送れるのはこのうちfreee予約です。SELECTTYPEの無料プランは、予約を受け付けるのが7日後までです。ただし、freee予約を上限なしで使えるのは2027年1月までに限られます。2月からは無料プランで月50件までになり、上限なしは新しいStarter(年18,960円)からになります。Square 予約も無料でリマインドが使えますが、無料プランの予約数の上限は、公式ページにも管理画面のプラン比較表にも書かれていません。
事前決済を使うなら手数料率も予算に入れる
月50件・客単価6,000円で、3割の予約を事前決済にした場合(仮定)を計算しました。月の決済額は90,000円です。
| 製品・プラン | 手数料率 | 月の手数料(C) |
|---|---|---|
| Airリザーブ | 3.24% | ¥2,916 |
| Square 予約(オンライン) | 3.6% | ¥3,240 |
| STORES 予約(スタンダード契約時) | 3.6% | ¥3,240 |
| SELECTTYPE Pro・Premium | 4.6% | ¥4,140 |
| SELECTTYPE Basic | 4.9% | ¥4,410 |
| RESERVA | 4.9% | ¥4,410 |
| STORES 予約(標準) | 5.5% | ¥4,950 |
| SELECTTYPE Free | 5.6% | ¥5,040 |
| freee予約 | 6% | ¥5,400 |
月50件の控えめな上限は3,000円なので、事前決済を3割使うだけで、手数料が上限を超える製品が多くなります。freee予約の6%とAirリザーブの3.24%では、この条件で月2,484円の差があり、月額料金の差より大きくなることもあります。L Messageの事前決済はStripeなどの決済会社と契約する仕組みで、エルメの公式ページには手数料率の記載がありません。STORES 予約で3.6%にするには、予約のプランとは別にスタンダードプラン(年契約で月3,300円〜)の契約が必要です。
一方で、事前決済には無断キャンセルを減らす働きもあります。今も店頭でカード払いを受けているなら、増える費用は手数料率の差だけです。事前決済を使うかどうかは、Bをどれだけ大きく見込めるかとあわせて決めてください。
計算で見落としやすいポイント
1. 月額より契約期間の総額で比べる
STORES 予約は最短3か月の契約で、単月の契約ができません。RESERVAは日割りがなく、freee予約の年払いは1年分を先に払います。お試しで有料にするなら、やめるときに払う総額で考えましょう。
2. 税込・税抜の表記がない製品がある
Square 予約の料金ページには、税込・税抜の記載がありません。税抜だった場合は、表の金額より月額が上がります。
3. LINE連携は追加料金のことがある
RESERVAは月¥3,300、STORES 予約は月¥4,400(Small以上)の追加です。LINEで予約を受けたいなら、本体の月額に足して予算と比べてください。
4. 料金が改定されることがある
RESERVAは、11月16日にシルバー以上の月払いの料金を上げると告知しています(2026年10月13日のお知らせ)。フリーとブルー、年払いの料金は据え置きです。
よくある質問
無断キャンセル率はどうやって調べればいいですか?
過去3か月の予約台帳や手帳から、連絡なしで来なかった件数を数え、同じ期間の予約件数で割ります。記録がない場合は、今月から数え始めて、1〜2か月たってから計算し直すと自店の数字に近づきます。
1時間の価値はいくらで計算すればいいですか?
月の施術売上を、月に施術している時間で割った金額が目安です。浮いた時間に予約を入れられない場合や、休憩にあてたい場合は、お金に換算せずAを0円にしてください。
無料プランのままでも大丈夫ですか?
予約数の上限と、リマインドの有無が合っていれば問題ありません。月50件を超えるとRESERVAとSTORES 予約の無料プランでは受けきれません。2027年2月からは、freee予約の無料プランも月50件までです。Airリザーブの無料プランでは、リマインドが送られません。
予約件数が増えたら、いつ有料プランを考えればいいですか?
損益分岐点の表で、自分の予約件数が「控えめ」の列を超えたころが目安です。それより前でも、無料プランにない機能(LINE連携など)で手間が大きく減るなら、Aの分を足して判断してください。
最後に
予約システムの予算は、A・B・Cを自分の数字で埋めると決められます。迷ったら、Aを0円とした控えめな上限を予算にして、その範囲のプランから試すのが安全です。料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に各社の公式ページで最新の料金を確認してください。
更新履歴・出典
- 2026-10-16: 各社の公式ページと公式ヘルプの料金をもとに初稿
- 2026-10-16: freee予約の2027年1月の新プランを反映
出典(公式): freee予約 料金 / freee予約 プラン料金の年払月払比較について / Square 予約 料金 / Square 予約 / SELECTTYPE / Airリザーブ / RESERVA / RESERVA 料金改定のお知らせ / STORES 予約 / L Message / freee予約の新プランのご案内(2027年1月〜)
計算例の客単価・やりとり時間・1時間の価値・無断キャンセル率・リマインドで防げる割合・事前決済の割合は、当サイトが置いた仮定です。

